ブログを始めたばかりの頃、「収益化に強いテーマを使うとアクセスや収入に差が出る」という情報をよく目にしていました。
そのなかで目立っていたのがAFFINGERという名前。
正直、当時の私は「なんだか難しそう」「プロ向けでは?」という印象を持っていたのですが、調べていくうちに、無料で使えるバージョンもあることを知って試してみることにしました。
私は普段SWELLを使っています。これまで使ったことがあるテーマはCocoonとSWELLの2つだけ。
だからこそ、初めて触れるAFFINGERには少し緊張しつつ、まっさらな気持ちで試すことができました。
今回は、実際にAFFINGERを触ってみて感じたことや、初心者の目線で「ここが分かりづらかった」「この機能は面白い」と思った点を率直に書いてみようと思います。
AFFINGERの使い方

AFFINGERの公式ページは、にぎやかで情報量が多く、初見ではやや混乱しました。
どこからダウンロードしていいのか分からず、何度かページ内をぐるぐる回ってしまった記憶があります。
AFFINGERの無料版を見つけるのが最初の関門だった
AFFINGERには「無料」と「有料」があります。
世の中に出回っている情報のほとんどは、有料版である「AFFINGER6」や「ACTION AFFINGER6 EX」についてのものでした。
そのため、無料で試してみたい場合、どこをどう探せばいいのかが少し分かりづらくなっているように感じました。
私が無料版の配布ページにたどり着けたのは、偶然見つけた古めのブログ記事のおかげでした。
公式サイトの中でも、無料版の導線はそこまで目立っていなかった印象です。
はじめの段階でここでつまずくと、やる気がそがれてしまう人もいるかもしれません。
ただ、手順そのものは難しくありません。
テーマファイルをダウンロードして、WordPressの「外観」→「テーマ」からZIPファイルをアップロードするだけで適用されます。
ここまでは、CocoonやSWELLと同じような流れでした。
設定画面は高機能でややクセがある
テーマを有効化して最初に気づいたのは、設定項目の多さです。
AFFINGERはとにかく多機能です。
細かいデザインや表示項目を、自分好みにカスタマイズできるようになっているぶん、設定画面に並ぶ項目は驚くほど豊富でした。
WordPressの左側メニューに「AFFINGER管理」という項目が増えていて、そこを開くとさらにサブメニューがずらり。
私が普段使っているSWELLと比べると、かなり作り込み型のテーマだと感じました。
SWELLは初期状態でもかなり洗練されていて、デザイン面の調整は最小限でも充分満足できます。
それに対して、AFFINGERは「自分で作り込んでいく楽しさ」を感じたい人には向いているのかもしれません。
ただ、初心者の場合は、選択肢が多すぎると逆に混乱することもあります。
特にどこをいじればどの部分が変わるのかが、視覚的に直感では分かりにくい場面がありました。
個人的には「設定を少し変えるたびにプレビューを確認する」という作業が多くなり、最初の1日目はデザイン調整だけで終わってしまいました。
AFFINGERのリアルな使い心地と思わぬギャップ

テーマは使ってみないと分からないものです。
AFFINGERも、外から見ていたときと、実際にダッシュボードで作業してみたときとでは、印象が大きく変わりました。
デザインの自由度は高いが、最初は迷いやすい
AFFINGERの魅力のひとつは、デザインの幅の広さだと思います。
ヘッダー画像やメニューの位置、フォントのサイズ、装飾用のパーツまで、自分で細かく設定できる項目がそろっています。
ただ、それゆえに「どこから手をつけていいか分からない」状態になってしまいがちです。
私の場合、最初はとにかくデフォルトのまま使ってみようと思っていたのですが、それでもデザインが少し古く感じられました。
特にモバイル表示では、全体のバランスや読みやすさに違和感があり、「これを今風に仕上げるにはどうしたらいいんだろう?」と考え込んでしまったのです。
結局、CSSで微調整を加えることで解決できましたが、「初心者がこれを1人で調整するのはなかなか大変かもしれない」と感じたのが正直な感想でした。
SEO対策の工夫が随所にあるのは魅力的
AFFINGERは、「SEOに強いテーマ」として紹介されることがよくあります。
実際、metaタグの出力や構造化データへの対応など、細かなSEO対策が施されているのがわかりました。
また、見出しや記事構造も非常に丁寧に設計されており、ブログを書いているうちに「これ、確かにGoogleに好かれそうだな」と思わせるポイントがいくつも見つかりました。
SWELLと比較すると、SWELLは「すでに整っているものを快適に使う」テーマで、AFFINGERは「自分で調整して、好みのSEO型に仕上げる」テーマという印象です。
AFFINGERはどんな人に合うのか?

これまで使ってきたテーマと比べながら、AFFINGERが合う人・合わない人の傾向を自分なりに整理してみました。
作り込むのが好きな人には向いている
AFFINGERを使って感じたのは、「とにかく触って調整するのが好きな人に向いている」ということです。
テーマそのものにクセはありますが、それを理解していく過程を楽しめる人にとっては、非常に魅力的なツールだと感じました。
たとえば、こまめにA/Bテストをしてデザインを変えたい人や、細かなSEO調整を自分でやってみたい人にはピッタリです。
ブログ運営に対して“実験”のような視点を持っている人には、これ以上ないテーマかもしれません。
なるべく時間をかけずに記事を書きたい人には不向きかも
一方で、「記事を書くことに集中したい」「できればカスタマイズに時間をかけたくない」と思っている人にとっては、AFFINGERはやや不向きかもしれません。
私自身がSWELLを選んでいる理由もそこにあります。
記事を書く時間が取れる日は限られている中で、なるべく編集作業をシンプルにしたい。
その視点で見たときに、AFFINGERは設定や見た目の調整に手がかかる印象がありました。
テーマの選び方は、人それぞれのスタイルによって正解が変わります。
AFFINGERも、その“スタイル次第”で大きく評価が分かれるテーマだと感じました。
AFFINGERを実際に使って分かったこと
短期間ではありましたが、AFFINGERを使ってみて得たのは、「テーマには自分との相性がある」という当たり前の事実でした。
AFFINGERは機能が豊富で、調整の自由度も高い。
だけど、だからこそ「この自由さをどう扱うか」は、ユーザー次第になります。
もしもこれからAFFINGERを検討しているなら、まずは無料版を触ってみるのがおすすめです。
情報が多く、使いこなすには少し時間がかかるかもしれませんが、そのぶん「自分の手でブログをつくりあげている」という実感を持てるテーマでもあります。
完成されたデザインが欲しいならSWELL、シンプルさ重視ならCocoon、そして「自由に作り込みたい」と思うならAFFINGER。
そんなふうに、テーマを“道具”としてとらえると、自分に合うものが見えてくる気がします。


まとめ

AFFINGERは、自由度の高いカスタマイズ機能と豊富なSEO対策が魅力のWordPressテーマです。
細かい設定をじっくり調整しながら、自分だけのブログデザインを作りたい人には向いています。
ただし、初心者がいきなり本格運用するには少しハードルが高い部分もあるかもしれません。
私自身、CocoonやSWELLとの違いを実感しながら、「どのテーマが自分のブログ運営スタイルに合うのか」をあらためて考えるきっかけになりました。
AFFINGERは、使い方によっては大きな武器になるテーマ。
無料版でも十分その片鱗を感じられるので、まずは触ってみて、自分との相性を確かめてみるといいでしょう。
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