ブログを始めたばかりの頃、WordPressのテーマ選びで本当に迷いました。
正直、どれを選べばいいのか基準がわからず、インターネットを検索する日々が続いたんです。
「初心者におすすめ」と言われる無料テーマCocoonを使い始めたのですが、しばらく運営しているうちに、ある壁にぶつかりました。
記事を書いているはずなのに、なぜか前に進んでいる実感が持てない。
気づけば、デザイン調整や設定に時間を取られ、肝心の執筆時間がどんどん削られていきました。
そのとき、はっとしたのは「テーマは見た目を整えるもの」という思い込みを捨てる必要があったということです。
むしろテーマは、書くことに集中できる環境を用意するためのものだったんだな、と。
そこでSWELLに切り替えたことで、ブログ運営の視界が一気にクリアになった感覚がありました。
WordPress初心者がテーマ選びで悩む理由
WordPressのテーマ選びは、初心者にとって最初の大きな壁だと思います。
どれを選んでも「正解に見える」からです。
CocoonもLuxeritasもSWELLも、それぞれの魅力を掲げていて、レビューを読めば読むほど沼にハマっていく。
検索結果をスクロールして、気づけば深夜になっている。そんな経験をした人はきっと多いのではないでしょうか。
自分も最初はまったく同じでした。
「無料で使えるならCocoonでいいか」
「でも、有料テーマのSWELLも評判がいいし……」
そんなふうに頭の中で行ったり来たりしながら、なかなか決められなかったんです。
振り返ると、あの時の迷いの原因は“情報が多いから”ではありませんでした。
本当の理由は、「自分がどうなりたいのか」を決めていなかったからだと思います。
どんなブログを作りたいのか。
どんな読者に届けたいのか。
そこが曖昧なままだと、どんなテーマも魅力的に見えてしまうんですよね。
多くの初心者が「おすすめされているテーマ」を選ぼうとします。
でも、テーマに“万人の正解”はありません。
ある人にとっての「使いやすい」は、別の人にとって「扱いづらい」かもしれない。
レビューや比較表を見ても、自分の目的が定まっていなければ、答えは出ません。
それに気づいたとき、「テーマを選ぶ前に、目的を決めることが大事なんだ」と心から思いました。
最初の頃の私は、とにかく“見た目”を整えたくて仕方がありませんでした。
フォントを変えたり、余白を詰めたり、見出しをカラフルにしてみたり。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「整える時間が増えるほど、記事が減っていく」
この小さな違和感が、テーマ選びの本質を考え直すきっかけになりました。
テーマの本当の価値は、“見た目の綺麗さ”ではなく、“書くことに集中できるかどうか”だと思います。
記事を書く時間を確保できるテーマこそ、最終的に成果へつながる。
見た目にこだわるよりも、継続できる仕組みを整えるほうがずっと重要です。
これは数百時間を費やしてようやく気づいた、痛みを伴う教訓でした。
無料テーマCocoonで感じた限界
Cocoonは間違いなく、無料テーマの中でもトップクラスの完成度です。
導入当初は本当に感動しました。
設定画面はわかりやすく、装飾も豊富で、広告設定や目次なども最初から揃っている。
最初の数か月は「もうこれで十分」と思っていました。
けれど、50記事を超えた頃から、じわじわと“限界”のようなものを感じ始めました。
記事の数が増えるほど、デザインの統一が難しくなる。
見出しの色を少し変えたら、別の記事の雰囲気と合わなくなる。
内部リンクを貼り替えるたびにレイアウトが崩れる。
そのたびにプレビューを開いて、微調整を繰り返す。
気づけば、一記事にかかる時間の半分以上が「調整作業」になっていました。
文章を書いている時間より、整えている時間のほうが長い。
その状態が続いた結果、更新頻度が下がっていきました。
書くのが嫌になったわけではありません。
ただ、「整えなければ」という義務感に追われて、書くエネルギーを奪われていたのです。
無料テーマは学びには最適です。
WordPressの基本操作を理解するには、とてもいい選択だと思います。
ただ、「長く続ける」視点で見ると、作業量の多さが足かせになります。
無料であることは確かに魅力ですが、時間を浪費するコストは見落としがちです。
この「時間」という見えないコストを意識した瞬間、有料テーマの意味がはっきり見えてきました。
【SWELL vs Cocoon】初心者におすすめなのはどっち？>>
目的を明確にすると選択が変わる
テーマを変えようと思ったのは、迷いの多さに疲れたからでした。
Cocoonの設定画面を開くたび、「この色でいいのかな」「このフォント合ってるかな」と確認する。
完成しても、どこか納得できない。
そんな日々を繰り返すうちに、「自分は何を優先したいんだろう」と立ち止まりました。
答えはシンプルでした。
「おしゃれなサイトを作りたい」ではなく、「書くことに集中したい」。
この一行をノートに書いたとき、迷いがすっと消えたんです。
その視点で見直すと、SWELLの特徴が自然に自分の方向性と重なりました。
余白の取り方、文字のバランス、装飾の自然さ。
どれも“整える必要がない”設計になっていて、まさに「書く人のためのテーマ」だと感じました。
一番大きかったのは、「完成形が見えている安心感」です。
テーマを導入した瞬間にデザインが整っている。
もう、あれこれ迷う必要がなくなる。
その安心感が、結果的に記事数を増やす原動力になりました。
Cocoonは「学ぶためのテーマ」。
SWELLは「続けるためのテーマ」。
同じWordPressでも、その目的が違えば見える景色もまったく変わります。
テーマを変えてからは、パソコンを開くのが少し楽しみになりました。
以前は「整えなきゃ」と思っていた時間が、「書きたい」と思える時間に変わったんです。
この変化は、作業環境が変わったというよりも、自分の“意識の方向”が変わった結果でした。
SWELLを選んだのはデザインのためではなく、「続けることを選んだ」結果だったのかもしれません。
SWELLを選ぶ3つの根拠
CocoonからSWELLに変えて感じたのは、デザインや機能の違いよりも「作業の質」が変わったことです。
ここでは、実際に半年使ってわかった三つの理由を具体的に書きます。
書くことに集中できる設計
SWELLはブロックエディタの動きが軽く、操作が直感的です。
文章を書いている途中で装飾を入れても、カーソルが止まることがありません。
見出しを追加してもページが崩れず、画像を入れても配置が乱れない。
書く流れが途切れないので、1本の記事を一気に仕上げやすくなりました。
段落ごとに行間が整っていて、文字のサイズも最初から読みやすく設定されています。
Cocoonのときは、毎回プレビューを開いて調整していましたが、SWELLではほとんど必要がありません。
編集画面と実際の表示がほぼ同じなので、確認にかける時間が減りました。
また、独自のブロック機能が使いやすいのも特徴です。
注意点を囲いたいときは「ボックスブロック」、手順を説明したいときは「ステップブロック」、リンクを設置したいときは「ボタンブロック」。
それぞれクリック一つで設置でき、調整も不要です。
記事を書くリズムを壊さず、自然に完成形へ近づけます。
装飾に迷わないというのは、書く人にとって大きな助けです。
余計なことを考えずに文章だけに集中できる環境が整っていると、書くスピードも、内容の深さも変わります。
無駄な調整時間が減る
Cocoonを使っていた頃は、記事を仕上げるたびに「見た目の微調整」が必要でした。
見出しの高さ、ボタンの色、余白の幅。
記事によって少しずつずれて見えるのが気になり、何度もCSSを開いては直していました。
SWELLに変えてからは、その作業がほとんどなくなりました。
デザインのバランスがすでに整っているため、装飾の統一感が崩れません。
古い記事を開いても、新しい記事と並べても違和感がなく、全体が一つのデザインでつながって見えます。
画像まわりの操作も快適です。
写真をフルサイズで配置するときは「フルワイド」ボタンを押すだけ。
スマートフォンで見てもはみ出さず、文字との間もきれいに保たれます。
キャプションをつけてもレイアウトが崩れないので、記事の完成度が安定します。
Cocoonでは記事1本に平均6時間かかっていましたが、SWELLに変えてからは4時間以内で終わることが多くなりました。
作業量が減ったぶん、記事を増やす時間やリライトに使える時間が増えました。
無駄な工程が減ると、気持ちにも余裕が生まれます。
初心者でも迷わず進めるサポート
SWELLを使って感じたのは、サポート体制がしっかりしていることです。
公式サイトのマニュアルが丁寧で、設定の順番もわかりやすい。
分からない部分があっても、検索すればすぐに公式ドキュメントに答えが見つかります。
古い情報に惑わされることがなく、作業に迷う時間が減りました。
テーマを導入した直後もスムーズでした。
SWELLを有効化した瞬間からデザインが整っているので、レイアウトをいじらなくても見られる形になります。
Cocoonのときは設定完了までに半日かかっていましたが、SWELLは1時間もかからずに記事を書き始められました。
困ったときにフォーラムで質問できるのも安心です。
開発者や他のユーザーが返信してくれるため、行き詰まってもすぐに解決できます。
調べても答えが出ないというストレスがない。
これが、毎日更新を続けられる大きな理由になっています。
有料テーマは「お金がかかる」よりも「時間を買う」感覚に近いです。
設定で悩む時間を短縮できる。
作業を始めてから仕上げまでの流れが途切れない。
これが、初心者でも途中で止まらず続けられる理由です。
Cocoonで学び、SWELLで走り出す。
この順番が、挫折を減らす一番の近道だと思います。
まとめ
テーマ選びで迷うときは、今の自分ではなく「半年後、記事が増えた自分」をイメージしてみてください。
そのとき、調整に悩まされず、書くことに集中できる環境があるかどうか。
私の場合、SWELLを選んだことで「迷わない」時間が増え、そのぶん書き続けることができました。
続けることで結果が出る。
そのための環境づくりとして、SWELLは非常に有効な選択肢だと思います。
もし今、テーマ選びで悩んでいるなら、ぜひ「自分が本当にやりたいこと」を基準にしてみてください。
その先に、自然と選ぶべきテーマが見えてくるはずです。
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