無料のWordPressテーマは、探せば山ほど出てきます。
でも、日本語にきちんと対応していて、国内利用者が多く、設定方法やカスタマイズの情報がすぐに手に入るテーマに絞ると、実はそんなに多くありません。
今は有料テーマのSWELLを使っていますが、以前はCocoonを長く愛用していました。
その時の経験と、他のテーマに触れた印象を交えて、正直な感想をまとめます。
日本語対応の無料WordPressテーマ比較!
テーマ名 | 主な利用シーン | 特徴 | デザイン傾向 | カスタマイズ性 |
---|---|---|---|---|
Cocoon | ブログ・アフィリエイト | 無料で多機能、広告管理・SEO最適化・高速表示対応 | シンプル〜柔軟 | 高い |
Lightning | 企業サイト・店舗サイト | 国産、拡張プラグインで機能追加可能 | シンプル・ビジネス向け | 高い |
Xeory Base | SEO検証・情報発信ブログ | バズ部配布、軽量&SEO重視 | 最小限・モノクロ基調 | 中程度 |
LION BLOG / LION MEDIA | ブログ・ニュースサイト | 美しいレイアウト、SEO最適化済み | 洗練・視認性重視 | 中程度 |
BizVektor | 企業サイト | Lightning前身、テンプレ豊富 | やや古典的・堅実 | 中程度 |
Emanon Free | ビジネス系ブログ・LP | コンバージョン導線が整備済み | スタイリッシュ | やや低め |
Simplicity | シンプルブログ | Cocoon前身、軽量・読みやすさ重視 | ミニマル | 中程度 |
Cocoon
Cocoonを初めて導入したのは、WordPressをインストールして右も左もわからない頃でした。
何となく評判が良さそうという理由だけで選んだのですが、いざ使ってみると驚くほど多機能で、無料なのにここまでできるのかと感心したのを覚えています。
カスタマイズ画面を開くと、色の設定やレイアウトの調整、広告の設置、目次の表示まで、一通りそろっていました。
最初は手探りでいじっていたのに、数日後には自分なりの配色やレイアウトを試して遊んでいました。
特に助かったのは、アフィリエイトやブログ収益化のための機能が最初から備わっていることです。
広告を好きな位置に入れられるし、クリック率を下げないようにデザインが整っている。
わざわざプラグインを追加しなくても、SNSボタンや装飾パーツが簡単に使えるので、記事作成がスムーズでした。
Cocoonを使っていた当時は、記事を書くことに集中できていたと思います。
ただ、半年ほど経ったあたりから、少しずつ物足りなさを感じ始めました。
最大の理由はデザイン面です。
機能は十分なのに、CSSを自分で調整しないと他のCocoonサイトと似た雰囲気になってしまうんです。
ふと気づくと、同じテーマを使っている人とブログの見た目がかぶっている。
これはちょっと寂しい感覚でした。
結局、もっと自由度の高いデザインが恋しくなって、SWELLに移行することになります。
それでも、Cocoonの完成度は本当に高いです。
今でも検索すると、設定やカスタマイズの情報が山ほど出てくる。
無料テーマでここまで安心して使えるものは、正直ほとんどないでしょう。
初心者が最初に選ぶなら、Cocoonは間違いなくおすすめできます。
Cocoonをおすすめできる場面
Cocoonは、特にブログ収益化を目指す人にぴったりです。
広告管理や記事装飾、SEO設定まで揃っているので、余計なことを考えずに記事を書くことができます。
また、国内利用者が非常に多く、困ったときは検索すればほとんどの疑問が解決します。
初めてのWordPressブログを作るなら、まずはCocoonで始めてみると安心できるでしょう。
口コミ
国内利用者が多く、ブログ初心者から上級者まで幅広く支持されています。
無料とは思えない機能の豊富さに驚いたという声が多く、特に広告管理のしやすさやSEO設定の便利さが好評です。
ただ、あまりに多機能なため、設定項目が多くて最初は戸惑ったという意見もあります。
自分でカスタマイズしやすい反面、手を加えすぎると逆に崩れやすいという声も見かけました。
Lightning
Lightningを知ったのは、デザイナーをしている知り合いが企業サイトを作っていた時でした。
無料テーマと聞いていたのに、仕上がりは有料テンプレートに引けを取らない。
シンプルで無駄がなく、会社の公式サイトとしてそのまま使える完成度に驚きました。
実際に試してみると、Lightningはビジネス用途を前提に設計されていると感じます。
トップページはブロックごとにカスタマイズでき、サービス紹介や会社情報、問い合わせページなどがあっという間に形になります。
Cocoonのような派手な装飾は少ないですが、そのぶん文章や写真の品質がそのままサイトの印象を左右します。
一度だけ、CocoonからSWELLに移行する前にLightningを導入してみたことがあります。
その時感じたのは、派手さがない代わりに、信頼感と落ち着きがあるということ。
ビジネスサイトやポートフォリオなど、「きちんと感」を出したい場面にぴったりです。
ただし、カラフルでにぎやかなブログを作りたい場合は物足りないかもしれません。
Lightningの魅力のひとつは、国産テーマならではのサポート体制です。
公式のマニュアルや解説動画が充実しており、設定で迷子になりにくい。
しかも日本語で直接情報を得られるので、ストレスが少ないです。
このあたりは、海外テーマを使う時に感じる小さなハードルがありません。
Lightningをおすすめできる場面
Lightningは、企業や店舗の公式サイト、士業の事務所ページなど、信頼性を求められる場面で真価を発揮します。
デザインの自由度よりも、堅実でわかりやすい構成を重視する人には、非常に相性が良いテーマでしょう。
口コミ
企業や店舗サイトにぴったりと評判が高いです。
シンプルながら必要十分な機能があり、初心者でも扱いやすいと好評です。
カスタマイズ性が高くて拡張プラグインも充実しているので、後から機能を追加しやすいのも嬉しいポイントとされています。
一方で、もう少しおしゃれなデザインを求める人からは物足りなさを感じることもあるようです。
Xeory Base
Xeory Baseは、バズ部が配布している無料テーマです。
コンテンツマーケティングやSEOに特化した設計が特徴で、見た目よりも構造の最適化に重点を置いています。
私がこれを試したのは、SEOの勉強をしていた時期で、実験サイトに導入しました。
最初に感じたのは、「余計なものが一切ない」ということ。
ヘッダーやサイドバーの装飾は最小限で、記事本文をとにかく読みやすくすることに集中しています。
実際に記事を積み上げていくと、表示速度の速さやSEO上の手応えを感じられました。
半年ほど運営した実験サイトでは、狙ったキーワードで検索上位に入ることができました。
もちろんコンテンツの質や更新頻度も関係しますが、テーマ自体がSEOフレンドリーであることは間違いないと感じます。
ただし、Xeory Baseはカスタマイズの自由度が低く、ビジュアル面での個性を出すのが難しいです。
更新頻度もそこまで高くないので、最新のWordPress機能を活用したい人には不向きかもしれません。
ですが、文章中心で勝負したい人には非常に魅力的なテーマです。
Xeory Baseをおすすめできる場面
長期的にSEOで成果を出したいブログや、情報発信に特化したサイトに向いています。
余計な機能がないため、文章を書くことだけに集中できる環境が欲しい場合にぴったりです。
口コミ
SEOに強いという評判が根強く、特に検索上位を狙いたいブログ運営者から評価されています。
余計な装飾がなく軽量なので、表示速度の速さを実感したという口コミが目立ちます。
ただ、デザインがシンプルすぎて味気ないという意見もあり、カスタマイズに多少の技術が求められるかもしれません。
LION BLOG / LION MEDIA
LION BLOGとLION MEDIAは、洗練されたデザインとSEO対策が両立している国産テーマです。
LION BLOGは個人ブログに特化し、記事を魅力的に見せる余白や配色が最初から整っています。
LION MEDIAはニュースや情報発信サイトに向けたレイアウトで、複数ジャンルの記事を掲載する場合でも見やすい構成が組めます。
私が知っているライター仲間は、LION BLOGで記事数100本以上のブログを運営していて、テーマ変更なしに長く続けられています。
デザインの完成度が高い分、素材や写真の質が低いとチグハグになることもあるので、視覚的な統一感を意識するとより映えるでしょう。
口コミ
デザインの美しさとSEO対策の両立が好評です。
ブログや情報発信を見栄えよく仕上げたい人に向いていると評判です。
特にLION BLOGは記事が映えるレイアウトで、初心者でもプロっぽい見た目にできると喜ばれています。
反面、テーマが重い印象を受けることや、一部細かなカスタマイズが難しいという声もあります。
BizVektor
BizVektorはLightningの前身にあたるテーマで、古くから企業サイト向けに利用されてきました。
テンプレートが豊富で、会社概要・サービス紹介・お問い合わせといった必須ページを短時間で形にできます。
私が過去に見た建設業のサイトでは、BizVektorをほぼデフォルト設定のまま使っていましたが、それでも十分に信頼感のある見た目でした。
最新のデザインではありませんが、安定動作と情報の多さは大きな魅力です。
口コミ
昔から安定した企業サイト用テーマとして知られており、初心者でも使いやすいという口コミが多いです。
テンプレートが豊富で必要なページが揃うため、制作が速く済むのもメリットとされています。
一方で、デザインがやや古く感じられる点が惜しいという声もあり、最近のトレンドを求める人には向かないかもしれません。
Emanon Free
Emanon Freeはビジネス系サイト向けに設計されたテーマで、問い合わせや資料請求といったアクションを促す導線が最初から整っています。
デモサイトを見ても、実際の企業サイトでそのまま使えそうな構成です。
私が知る会計事務所の事例では、Emanon Freeを導入してほぼテンプレのまま運用していましたが、それでも洗練された印象を与えていました。
自由度はそれほど高くないものの、スピード重視で公開したい場合に非常に便利です。
口コミ
ビジネス系サイトで導線設計がしっかりしていると評価されています。
問い合わせや資料請求などのアクションが取りやすいデザインが魅力的と感じるユーザーが多いです。
ただ、無料版は機能が限定されていて、有料版へのアップグレードを勧める声も少なくありません。
Simplicity
SimplicityはCocoonの前身となったテーマで、その名の通り余計な装飾を排し、記事執筆に集中できる作りです。
私は一時期Simplicityをテストサイトに導入していましたが、管理画面が軽くてストレスがなく、更新作業に集中できました。
余白やフォントサイズも読みやすく、記事主体の運営に向いています。
最近はCocoonに移行するユーザーが多いですが、最低限の機能で速度を重視したい場合は今でも有効な選択肢だと思います。
口コミ
Cocoonの前身テーマながら、今でも根強く使われているのが特徴です。
シンプルで軽量、操作がわかりやすいという点で評価されています。
テーマ自体がシンプルなので、初心者でも混乱しにくいと好評です。
逆に機能が物足りないと感じるユーザーもいて、今後の更新に期待する声もあります。
無料テーマ選びのポイントと私の結論

Cocoon、Lightning、Xeory Base。この3つはいずれも日本語対応で国内利用者が多く、無料ながら実用性が高いテーマです。
それぞれの特徴は明確で、Cocoonは万能型、Lightningはビジネス特化、Xeory BaseはSEO特化といった立ち位置です。
もし私がもう一度無料テーマでブログを作るとしたら、まずはCocoonを選びます。
無料でありながら多機能で、情報も豊富。初心者でも迷わず使える安心感があります。
そのうえで、サイトの方向性が固まってきたらLightningやXeory Baseに切り替えるのも良いでしょう。
無料テーマから始めて、有料テーマにステップアップする流れは、リスクが少なくおすすめです。
ブログを続けるうちに、自分が重視するポイントは変わっていきます。
最初は機能やデザインの多さに惹かれても、後から「もっとシンプルでいい」と思うこともあります。
大事なのは、その時の目的や好みに合ったテーマを選ぶことです。
テーマはあくまで土台。記事と運営の積み重ねが、サイトの本当の価値を作ります。
まとめ

日本語対応で国内利用者が多い無料WordPressテーマ7選について、特徴や利用シーン、実際の口コミを詳しく紹介しました。
CocoonやLightning、Xeory Baseなど、それぞれに強みがあり、用途や目的に合わせて選べるテーマばかりです。
ブログやアフィリエイト、企業サイト、ビジネスブログなど幅広いジャンルに対応できるので、初心者から上級者まで役立つ内容となっています。
無料テーマのリアルな評判も交えて解説しているため、テーマ選びに迷っている方の参考になるでしょう。
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